ラーメン屋さんに行けた
ラーメンも食べれました。ままちゃんはあやがお腹が減ってないから、きっと食べないだろうと思ってて、でもあやはお腹が減ってないのに食べたい気がして、なんでだろうって思ってたら、ままちゃんがあっ、てなって、ごめんねあやちゃん、気付かなかった、ラーメン食べて帰ろうねって言った。
そのラーメン屋さんの前でメニューを見てたときに(小)っていうのがあって、トッピングっていうのに野菜とかもやしもあって、これならあやでも食べられるかなって言ってて、ままちゃんは、あやがお外のお店で食べられるものがあんまりなくて、ラーメンも大好きだけどラーメン屋さんのラーメンはたくさんだし、野菜もあんまり入ってないからきっと食べられなくて、でもここなら食べられるかもしれなくて、でもこのラーメン屋さんはおうちからすごく遠くって、また来られるか分かんなくって、だからあやはお腹があんまり減ってなくてもラーメン屋さんに行きたかったみたいで、ままちゃんが教えてくれて、あやもホントだって思った。
それで、あやは味噌ラーメンのいちばん小さいやつに野菜を入れてもらって、たくさんかもしれないけど卵もたのんでもらった。でも、たまごは売り切れでした。
それで、ラーメンがきて、やっぱりちょっと多かったけど、たまごもないし、もやしを増やすのもがまんしたから食べきれました。
あやが美味しいってラーメン食べたら、ままちゃんが泣きそうになって、そしたらなんでかあやも泣きそうになって、でもラーメン屋さんで泣いちゃったら変だし、よその人から見たらままちゃんがひとりでラーメン食べて泣いちゃってるみたいになって困るから、ふたりでがまんして、いっしょにラーメンを食べました。
すごくたくさんだったけど、全部食べられました。すごく美味しかったです。
本当はたくさんごちそうさましたかったけど、あやとままちゃんがいつもおうちでやってるごちそうさまは外でやるとちょっと変だから、普通のごちそうさまのふりして、急いでたくさんありがとうをしました。
帰りにままちゃんがお店の人に、もう少し麺を減らせるか聞いてくれました。麺は減らせないみたいだったけど、でもままちゃんは小さいのがあってとっても良かったです、とすごくおいしかったですと、ありがとうとごちそうさまをいってくれました。
車に戻ったら、やっぱりままちゃんは泣いちゃって、あやがままちゃんにありがとうを言ったらまた泣いちゃいました。
本当はあやもままちゃんも、美味しいものを食べてるときはおうちみたいに美味しいねっておしゃべりしながら食べたいけど、お外でそれをすると変な人になっちゃうのでできません。
でも、ラーメンはおいしかったです。
お外でもままちゃんとおしゃべりできたらいいなってふたりとも思ってるけど、やっぱり人がいないとこじゃないと難しいです。
帰り道に、クリスマスのライトがいっぱい飾ってあったり、工場の電気がいっぱいきらきらしててきれいで、あやがよそ見すると運転できないから、それでままちゃんはまたごめんねって言ったけど、あやはやっぱりままちゃんといっしょにいるのが楽しいし、ままちゃんが大好きです。でも、ままちゃんとあやはおんなじ人なはずだから変なのかな。
ままちゃんに元気になってほしいけど、ままちゃんが元気になったらあやはいなくなっちゃうのかなって思って、でもそれだとままちゃんといっしょにいれなくなるから困るなって思ってたら、ままちゃんが、あやがいろいろ上手になってきたから、なんか大丈夫な気がするって言ってました。
ままちゃんはあやのことなんでも知ってるし、ままちゃんの中から出てきたから、ほんとのお母さんじゃなくても、あやはままちゃんの子どもでいいんじゃないのかなと思いました。
おしまいです。
またねです、ばいばい。
あや