あやちゃんと私と、お絵描き
こんばんは、taraoです。
と、挨拶してはみたものの、何から書いていいのやら…。久しぶりすぎる…💧
先日、あやちゃんがはじめてお絵描きをしました。
今プロフ画像になってる、この絵です。
これは正真正銘、彼女が初めて描いた絵です。
紙にお絵描きをしたこともありません。
キャンバス代わりに使ったのは、以前タスクとして記事に挙げたこの写真です。
これを適当に加工し、かなり真っ黒に近い状態にしたあと、手書き加工の機能を利用して絵を描きました。
彼女に「プロフ画像用の絵を描きたい」と言われたとき、私は咄嗟に方法が思い付かず(アプリの存在にまで思い至らなかった)、パソコン繋げてペイントかなぁ…などと考えていたのですが…。
彼女は写真に書き込みをしたことを思い出し、この方法を思い付いたようです。
でもまぁ、それはいいんです。
はじめは風景やぬいぐるみの写真を眺めながら、「あやって書こうかな、でもままちゃんもいるしな。でも、ままちゃんはtaraoだからtaraoって書いた方がいいのかな。でも書ききれないな。」そんなことを考えていたんです。イメージは画面一杯の文字。
でも、それではせっかく写真に写したものを字で塗りつぶすことになってしまう、それならいっそ、全部塗り潰して上から書いてしまえばいいのでは。
そう考えたのも、まぁ、いいんです。
字じゃなくてやっぱり絵にしようってなったのも、元々絵を描きたかったはずだからいいんです。
彼女は黒っぽくなった写真を、「ぐるぐるーぐるぐるー」と上機嫌で、言葉通り指をグルグルと動かしながら黒で塗りつぶしていきます。
肌色を選びます。「ぐるぐるー」
白を選びます。「えい、えい」
赤を選びます。「ちょんちょん😃」
すべて同じ太さの線で。
肌色が足りないと思い、もう一度肌色を選んでみたけれど、もとの色と違っていた。
黒を選んだつもりが白のままだった。グレーだった。茶色だった。
「あ、ちがった!まあいいや😃」
いちど乗せた色を消す方法も分からず、いや、消すつもりなどないように、彼女は間違えたことをも楽しみながら、休むことなく指を動かしていきます。
絵を描くき始める前、写真に字を入れようとしていたときにはハッキリとしていたイメージが、絵を描いているときにはまったく浮かんでいませんでした。
ただ、人の顔を描こうとしていることだけは辛うじて分かりました。
彼女はゴールをまったくイメージせず、ただ「たまたま好きな場所を塗りつぶして」絵を描いていました。
私は正直、彼女の意識を通して見ていたその絵が、まともに顔と言えるようなモノになるとは思っていませんでした。彼女は本当に気ままに、適当に、タブレットの画面に指を滑らせていたのです。
しかし。彼女が「でーきた😃」と口にしたとき。
私の前には、顔にしか見えない絵がありました。
私は自分の目を疑い、何度もそれを見ました。
でも、何度見てもそれは人の顔に見えました。そして、私に似ていました。
実際にはあんな顔ではないのですが、でも似ている。そう思いました。
私の驚く様子に、また私が心の底から「スゴい、上手だね」と言ったことに、
彼女は満足したようで、「上手にかけたー😃」と嬉しそうに笑いました。
今より数時間前に、彼女がまた絵をUPしました。その絵は私といっしょに描いた、とありますが、それはその通りで、正確には「私と描かざるを得なかった」のです。
先日の経験が私の中で大きすぎたせいなのでしょうか、彼女が絵を描こうとすると私の意識も大きくなり、私たちは意識や身体を自分達の意思で入れ替えることができないため(例外もありますが)、結果私の感覚が大いに反映された絵となりました。
線を書き、色を選び、パーツごとに着色する。特に絵を勉強した経験のない私が、何となくやってきた工程で描きました。かなりガタガタですが、それでも非常に見馴れた絵です。
じゃあ、あれを描いたのは?
あやちゃんです。
あやちゃんは私、のはずです。
でも、私があんなふうに、自由に楽しく、そしてまるで偶然が必然になるように、絵を描いたことが、果たしてあっただろうか。
とても不思議な体験でした。そしてできれば、また同じ体験をしてみたい。
ですが、そんな私の意識が邪魔をし、彼女が彼女だけで絵を描くことを妨げています。
あー…もっと彼女を自由にしてあげたい。
そしたら次に、彼女はいったいどんな奇跡を教えてくれるんだろう。
私の中に生まれてきてくれて、本当にありがとう。
私はあなたが大好きです。
tarao